サッカー界 GKの価値・評価はアップ 年俸も上がりやすくなってきている

サッカーの世界では、昔からフィールドプレーヤーと比べてGK(ゴールキーパー)の価値や貢献度が不当に扱われてきたようなところがあります。しかし、国内外においてサッカーが進化・変化する中で、急速に価値や評価が急上昇している傾向です。そのきっかけとなったと言われているのはドイツ代表のノイアー選手で、2000年代後半から国際舞台で活躍するようになった彼は守備範囲の広さを特徴としています。具体的には、ゴール前で待ち構えているだけでなく、足の早さを活かして時にはペナルティエリアの外にまで出て危険を未然に防ぎます。さらに、ゴールキックから正確なボールをゴール前に送り、何度も素晴らしいアシストを記録してきました。

そんな彼は2014年のワールドカップでも大活躍してドイツを優勝に導き、攻撃的なプレイスタイルで世界中のサッカーファンを魅了しました。同時に世界中のGKにも大きな影響を与えたことで知られますが、日本でいうと浦和レッズの西川周作選手がノイアー選手の影響を大きく受けた選手として有名です。西川選手はもともとそんなに守備範囲の広い選手ではなかったものの、ノイアーのプレーを見てスタイルを変えました。進化した彼のアグレッシブなプレースタイルは観客を喜ばせてきたことで知られます。さらにキックの精度アップにも取り組み、2016年にはゴールキックから正確なロングボールをゴール前に配給して、Jリーグで2試合連続アシストを記録しています。

このようにノイアー選手の影響でフィールドプレーヤーに近いGKが増えた事、得点をアシストする機会が増えてきた事でGKの価値・評価が急速に見直されています。それにより、以前と比べて年俸も上がりやすくなっている状況です。